旧暦6月1日、スク漁・その弐 [辺野古ノコノコ]
まずはスクがイノー(リーフ内)に入って来ているかを確認。
実は、今回は旧暦6月1日の3日前からチャレンジしていたが、結果的には言い伝え通りか、その前日の出現だった。
船に引っ張られながら観察するこの方法は「マンタ」と呼ばれるが、私も何度かやらせてもらった。スクが入って来ているかでも胸が高鳴るけど、地形や生物層の感じも分かってなかなか面白い。
スクの群れを発見すると、アンカーを下ろして船を止め、コンプレッサーを回してフーカーの準備をする。タンクで潜るダイバーにとってはホースが凄く邪魔なように感じるけど、空気の残圧を気にしなくて良いので◯(でも、ホースやコンプレッサーの不調でエアーが来なくなることには要注意)。
二人がスク網の端と端を持って、群れに近づき、少しずつ取り囲んで行く。
魚だって、稚魚だって、馬鹿じゃないから常に沢山網に入る訳じゃない。ましてや命が掛かっているから、何か不穏な雰囲気は感じるのだろうなぁ。
少しでも多くの群れを取り囲もうと苦労するが、ある程度囲んでも気を抜くことが出来ない。網と地形に隙き間が出来ていて、一匹がその逃げ場所を見つけると、それに続いて一気に網から抜け出してしまうからだ。
網を絞めていく瞬間。どれだけ追い込めたか、期待が高まる。
この時はまずまず上手くいった。
後ろから見ていると、網を絞めてまとめたスクの塊を持った姿は、ボールを受け取ったアメフトの選手が走って行くような感じだ。そう、もうお気づきかと思うが、彼らはフィンで泳ぐのではなく「白い雨靴で走る」のである。
「フィンで泳ぐより安心」というから、物事全ては慣れなんだろうね〜。
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★毎日新聞社のデジタル日刊紙【TAP-i(タップ・アイ)】。その毎土曜日に「海に生きる」という連載を担当させて頂きましたが、5月9日号をもって最終回となりました。ご声援をありがとうございました。
バックナンバーは下記アドレスでご覧ください!
http://www.gokurakucho.net/books/magazine/tap-i/back_no.html
※デジタルプリントの販売をしています。ホームページトップ「IMAGES」→「デジタルプリント」よりご覧下さい。
http://www.gokurakucho.net/
美しい水中写真は「極楽鳥ホームページ」でご覧下さい。
実は、今回は旧暦6月1日の3日前からチャレンジしていたが、結果的には言い伝え通りか、その前日の出現だった。
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スクの群れを発見すると、アンカーを下ろして船を止め、コンプレッサーを回してフーカーの準備をする。タンクで潜るダイバーにとってはホースが凄く邪魔なように感じるけど、空気の残圧を気にしなくて良いので◯(でも、ホースやコンプレッサーの不調でエアーが来なくなることには要注意)。
二人がスク網の端と端を持って、群れに近づき、少しずつ取り囲んで行く。
魚だって、稚魚だって、馬鹿じゃないから常に沢山網に入る訳じゃない。ましてや命が掛かっているから、何か不穏な雰囲気は感じるのだろうなぁ。
少しでも多くの群れを取り囲もうと苦労するが、ある程度囲んでも気を抜くことが出来ない。網と地形に隙き間が出来ていて、一匹がその逃げ場所を見つけると、それに続いて一気に網から抜け出してしまうからだ。
網を絞めていく瞬間。どれだけ追い込めたか、期待が高まる。
この時はまずまず上手くいった。
後ろから見ていると、網を絞めてまとめたスクの塊を持った姿は、ボールを受け取ったアメフトの選手が走って行くような感じだ。そう、もうお気づきかと思うが、彼らはフィンで泳ぐのではなく「白い雨靴で走る」のである。
「フィンで泳ぐより安心」というから、物事全ては慣れなんだろうね〜。
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